●石田久仁子さん(関東)
「NPO法人WANの労働争議への支援および理事会への要望」に賛同します。
●田辺久子さん(関東)
理事会は経営陣として無責任だと思います。雇用している以上、責任があるということは自明の理ではないでしょうか。
志が高ければなんでも可ではないでしょう。
女性の運動のなかで甘えがあるのではと思います。
確かにどこのNPO法人も財政的には苦しく、人件費の削減をしなければならない局面はありますが、一方的ではなく話し合いをきちんと進めていくことは重要です。責任をはっきりさせて働くものの権利をも保障するように、まずは退職勧奨を取り下げて民主的なルールにのった話し合いを行うべきではないでしょうか。
●檜山暁子さん(21世紀の水産)
21世紀の水産を考える会はNPO法人化を目指していますが、NPOで労働争議があるとは思っても見ませんでした。
確かに、何か活動するときに自腹を切ることは多々あります。しかしながら、法人化してから雇った人の労働条件悪化に対する対処法は、労働者の権利を守ることが第一に 考えられなければならないでしょう。
それが、出来ないなら法人化されるべき団体ではなったと考えるべきではないでしょうか。法人化されたのなら、法人としての守るべきルールがあると思います。
特にNPO法人は非営利団体なのだからと、それを盾にとって労働者に対しても非営利を強いてはならないと思います。労働者には生活があるのです。生活が成り立たなければ、生きていけないのですから。
●ばんぞのひろやさん(ICU CGS)
「NPO法人WANの労働争議への支援および理事会への要望」に賛同します。
非営利組織における労働者の権利、特に非正規労働者の権利はこれまで軽視されがちでした。
今回の争議はそうした現状を問いなおし、運動の理念を真に実現していくための重要な契機でもあると思います。
今まさに生活を脅かされているお二人の権利が守られ、適切な形でこの争議が解決されることを望みます。
●早川由美子さん(映像製作)
WAN理事会の今回の措置に抗議し、ユニオンWANへの支援を表明します。WAN理事会に対し、「女性たちの活動を支えるためのNPO」という存在目的に恥じることのない、誠意ある説明と対応を強く求めます。
●攝津正さん(パートタイマー)
運動内実働を正当に評価し、対等な関係をつくりましょう!
●匿名のかた(関東)
私の身内にもNPOが経営する障害者施設で働いていて、労働条件の不利益変更がひどくて辞めた人がいます。その話を聞いたときに思ったことは、NPO関係者は活動に熱心なのはいいけど、労働法制に無知だったり、中で働く人の労働条件に無関心過ぎるために、いざ人を雇うときに問題が起きてしまうのではないかということでした。
遠藤さんたちの問題も、私の身内の問題と同じように、NPO法人側の無知・無関心が問題の根底にあるのではないかと思います。ただ、「女性たちの活動を支える」ことの前提には「女性たちの生活を支える」ことがあるはずで、労働法制やNPO法人内部で働く人の労働条件に無知だったり無関心だったりすることは、結局NPOが目的とする活動の足を引っ張ることになってしまうのではないでしょうか。
WANが自らの活動の足下を見つめ直すという観点から、遠藤さんたちに誠実に対応することを強く希望します。
●匿名のかた(近畿、非常勤講師ほか)
WANの設立総会@京都 に出た者です。ユニオンWANのブログを拝読してきました。
理事側の先生方には「院生時代にお世話になった」方も、お世話になっている方も、著書を通して尊敬している方もいる。信じられない、という気持ちが正直言ってまだ少しありますが、こういう「あの先生がそんなことするはずがない」という業界内にある空気が、また「フェミニズム陣営を守る(?)」といった大義名分が、大事な労働者の権利を侵害してしまうこと(さらにもっと大きな歪みにつながること)を十分考えなくてはいけないと思います。
私が名前を公表できない、躊躇してしまうこと自体、数年前まで院生だった、これから職が得られるかどうかという不安定な状況にいる自分の立場を象徴しています。えらい先生(特に女の)に「・・・を手伝ってほしい」と言われたら喜んで尻尾を振ってへつらうであろう自分。
「ヘタレ」なりに関心をもって応援していきたいです。
●屋嘉比ふみ子さん(ペイ・エクイティ・コンサルティング・オフィス代表)
NPOでの女性の働き方について、この20年くらい考え続け、様々な形で発信してきました。「やりがいの搾取」という言葉が表すように、女性たちが自ら研鑽を積み上げて身に着けてきたスキルや経験が空気のように利用されています。NPOだから「ただ働きが当たり前」という現状は、「女の仕事や女の貧困」を可視化しようと運動を進めている私たちの目的と真っ向から対立するものであり、だからこそ「可視化」が喫緊の課題となっています。
さらに「騒ぎ立てる奴は切ってよし」とほとんど整合性のないまま労働者に解雇を突きつけることは、その辺の中小企業のおやじと同レベルではないでしょうか?フェミニズム云々を語る以前の問題だと思います。男たちが牛耳ってきた労働運動を嗤う権利は、WANの理事会にはないだろうと思わずにはおれません。いや、WAN理事会は男の労働運動を嗤ったりはしないか!
やりがいがあろうがなかろうが、人を駒として利用することは搾取であることに変わりはなく、散々利用した上に、いとも簡単に切って捨ててしまおうとするWAN理事会の出方は、経営手腕が欠落しているというよりも反社会的行為と考えます。
●匿名のかた(近畿)
WANの理事のひとたちには、いま自分たちがしている議論の舞台が、個人的な感情だけではすまされない、「労使関係」をおおきな背景に持っていることを、はやく認識してもらいたいです。それを前提にして、このユニオンWANとの団交が続けられたらいいなと思います。
また、いち雇用者としての適切かつ真摯な対応を、いまからでも、学んでいってもらいたいです。「女性が雇用者側にまわること」の適切さじたいが、社会に認めさせていくことのひとつで、いままさにそれを問われているのだ、という積極的な意義を、この団交にたいして、ユニオンWANともに見出してほしいし、世間に示していってください。
もちろん、そうした社会的な意義のほかにも、「人をひとり雇い、生活を保障すること」への真摯なまなざしを忘れないでほしいです。それを忘れさせまいというユニオンWANのひとたちは、本当に苦しい道だとは思いますが、ぜひがんばってください。
Author:uwan.support